焼くだけで三層に分かれる魔法のケーキ=マジックケーキは巷で大ブーム。スポンジ、カスタード、プリンが一度に味わえる、「魔法にかけたようなケーキ」なのです。
しかし、実際にマジックケーキを作った方のコメントをみると、「三層に分かれない 」「しぼんでしまう 」などの声が複数ございました。マジックケーキは失敗しやすいから と、作るのを避けている方もいらっしゃいます。
そこで今日は、マジックケーキを失敗しないで、きれいな三層に分けるコツをまとめたいと思います。
一度コツ をつかめば、次からは簡単に焼くことができるのもマジックケーキの素敵なところです 。
今日の記事は、次のように構成されています。必要な箇所にだけ飛ぶことが出来ます。
目次:
- マジックケーキの失敗例
- 型の選び方
- オーブンについて 3-1. 焼きむらを把握する
- マジックケーキの生地作成について 4-1. しっかりしたメレンゲを立てる
3-2. アルミホイルを利用する
4-2. 小麦粉を加えてからは練らない
4-3. メレンゲを潰さない
マジックケーキの基本的なレシピは、こちらです。
クリームチーズver.のマジックケーキは、こちらです。
マジックケーキに続く、新スイーツ「ダッチベイビー」の食べ歩きレポはこちらです。
1. マジックケーキの失敗例
- スポンジ、カスタード、プリンの三層のうち、二層もしくは一層にしかならない
- ケーキに高さが出ない
- ケーキの表面が、焦げてしまう
2. 型の選び方
高さの出る型を選ぶ
- 例えば、18cm型用の材料を15cm型いっぱいに流し込んで焼くと、高さのあるケーキになりマジックケーキが三層にわかれやすい。
- マフィンカップ等の小さい型は、熱が入りすぎるので避けた方が良い。
上の写真はマフィンカップを使用して焼いた失敗例です。熱のあたりが強すぎたので、カスタード部分が無くなっています。
3. オーブンについて
3-1. 焼きむらを把握する
扉側
オーブンを真上から見た図です。
お使いのオーブンは、庫内の9つの位置で分けた場合、どこが良く焼けますか?逆に、焼き色が付き難い位置はどこでしょうか?
参考までに、3℃afeで使用している電気オーブンでは、赤矢印の位置に熱源があります。熱源に対して、①②④⑤の位置が良く焼けます。反対に、扉に近い⑦⑧⑨の位置は焼き色が付きづらいです。
お使いのオーブンの焼きむらを把握しておくと、さまざまなお菓子作りに応用が利きます。
途中でマジックケーキが焦げてしまう場合は、オーブン庫内の位置を調節してみてください。
3-2. アルミホイルを利用する
マジックケーキに、アルミホイルを被せて焼くと表面だけ焦げてしまうのを防げます。
4. マジックケーキの生地作成について
4-1. しっかりしたメレンゲを立てる
- 器具(ボール、泡だて器、ハンドミキサーなど)は、油分・水滴が付いていないきれいな状態のものを使う
- 卵白を、冷凍庫もしくは冷蔵庫で冷やしてから泡立てる
- 数回に分けて砂糖を加えながら、泡立てる
- 角の立つメレンゲになったら、最後は低速モード(ハンドミキサー使用の場合)で荒い気泡を潰すようにしてかき混ぜる
以上のポイントを守ると、きめの細かいしっかりしたメレンゲが立てられます。
4-2. 小麦粉を加えてからは練らない
泡だて器ではなく、ヘラで切るようにしてください。
小麦粉を加えてから生地を練るようにかき混ぜると、グルテンが形成されます。グルテン形成によって、マジックケーキは膨らみが悪くなり失敗の原因となります。
4-3. メレンゲを潰さない
- メレンゲの1/3を生地に馴染ませたら、残りの2/3は生地にメレンゲが浮かんでいる状態にとどめる
- メレンゲを放置しておかない。
- 型に生地を流し込んだ時に、表面にメレンゲが浮かんでいるのがGOOD
メレンゲは放置時間が長くなるほど、泡がつぶれていきます。型に紙を敷いておく、オーブンを余熱しておく等の下準備を済ませておき、スムーズにオーブンに入れるようにしましょう。
写真左のように、メレンゲがそのまま残っている状態で焼き始めてください。写真右の焼き上がり時には、表面が平らになるので大丈夫です。
以上がマジックケーキの失敗を避けるポイントでした。たくさんあって覚えられない?手順を覚えてしまえば、手が勝手に動くようになります 。
マジックケーキのレシピは、お菓子作りに苦手意識がある人にこそ挑戦して欲しいです。何故なら、一度成功するようになると三層に分かれたケーキ は自信に繋がるからです 。
最後になりましたが、『お菓子作りって、簡単でおもしろいものなんだな』そんな風に思ってくださる人が一人でも増えたなら、3℃afeはとても嬉しく思います。
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